入れ歯の心がまえ
歯を抜いたままにしておくと・・・


歯を抜いたままにしておくと「先生、私のこの歯を抜いた所に何も入れなくてもいいですよ。無くても結構普通に噛めますから。」

この考えは、恐ろしい事を招くかもしれません。

実は、歯のないところに歯を入れる主な目的は、食べる事ではないのです。食事だけの事なら、少しぐらい歯がなくても食べられるのです。

では、なぜ歯を入れる必要があるのでしょうか?
入れないと、とり返しのつかないどんな事がおこるのでしょうか?


残った歯に負担がかかる
正常歯列
人間の歯は親知らずを除くと28本あり、1本1本にそれぞれ役割があります。

そのうち1本でもないままにしていることは、車でいえば3つの車輪で走っているようなものです。サッカーで言えば11人でやるべき試合を10人でやるようなものです。

歯を抜いたままでは、たとえ不自由なく食事ができたとしても、当然残った歯に負担がかかり、それが続くと弱っていきます。サッカーで11人の敵に10人で戦えば90分はもつかもしれません。でも1年も2年も続けられるでしょうか?また9人ならどうでしょうか?残った選手はだんだん疲れて弱くいくでしょう。

歯のないところに、歯を入れることは、残った歯を守るために必要なことなのです。



咬み合わせの崩壊へ
一歯欠損 歯牙移動 歯列・噛み合せの崩壊
歯は、上下の歯が咬み合うことで一定の位置を保ちます。

例えば、下の歯が抜いたままにしておくと上の歯はどんどん下へ下がってきます。そして横の歯は歯の無い所へ倒れていきます。これらのくるいは部分的でなく、少しずつ全体の歯列や咬み合わせに影響を与え、その人本来の本当の咬み合わせが変わってしまいます。

この狂いは徐々に少しずつおこるので本人は全く気づかない事が多く、何年も経った頃には、かむ力に衰えが起こり、衰えは本人全体の活力の衰えになっていきます。



歯列のくるった歯の悪影響

例えば、上の歯がないままだと、下の歯がどんどん上がっていき、ついには下の歯が上の歯の粘膜に当たっていきます。通常、粘膜に当たってもあまり痛くありません。でも、それが怖いのです。食べたりしゃべったりする時に口を開けたり、閉めたりします。するとのびてきた下の歯は上の粘膜をかるくたたくのです。粘膜は毎日何回もたたかれ慢性的な刺激を受け続けます。

すると粘膜は癌化しやすくなります。これがコワイのです。必ず癌になるというものではありませんが、この様なことは本人が何ひとつ感じずに起こる事なのです。

確率は低いことでも、その可能性を残すことはおすすめする事ではありません。



脳への影響

動物実験によると、奥歯のないマウスは脳の活性が低下して、脳の海馬という部分の細胞が死んでいき脳の萎縮がおこる事がわかっています。

人間においても、かめないままの生活をしていると脳の海馬が萎縮して記憶力がなくなっていくことがわかっています。老人はまず歯がなくなり、記憶をつかさどる脳の海馬の細胞が死んでいき、そして物忘れなどの症状(認知症)がすすむのです。マウスは奥歯を入れてやると脳の活性がもどり、脳細胞も増えていくということがわかっています。

一部歯がなくても食事ができるという事に満足せず、歯がないところに歯を入れるという事は重要なことなのです。



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